☆BP名作劇場☆
ペコとケロの恋物語
第4話:最終決戦編(全4話)
村で一緒だった仲間も、
同国の者も、
女も、
子供も、
老人も、
全て、
目の前で、
焼き殺され、
…私の心は………
怒りとか悲しみとか、
そんな感情さえも、
焼き尽くされ……
立っていることさえ出来なかった……
悪魔「国を滅ぼすとはこういう事なのだ。侵略とは、戦争とは、こういう事なのだよ」
……なのに、あなたは…………
ペコ「…………だ………ま……れ………」
悪魔「ん?何か言ったか?」
ペコ「黙れーーーーーーーーー!!!!!!」
ケロ「ダメ、ダメー!!!」
ペコは鞘から剣を引き抜き、悪魔に向かっていった。
ペコ「ぅヴヴああぁぁーー!!!」
ケロ「あなたっーーーーーー!!!!!」
ペコはこの一振りにかけた。
自分でも分かっていた、力は遠く及ばない事を。
悪魔「ハハー!無駄な足掻きをー!!」
悪魔は向かってくる相手に渾身の一撃を喰らわすため、拳に力を一点集中させた。
悪魔「ハハァーーー!!!」
ペコ「うるぁあ″あ″ーー!!!!」
((…奴の攻撃を交わして、一太刀を…))
((……頼む……!!))
((…ペロ、僕に力を貸してくれ…!!))
<<スパンッ!!>>
えっ?
剣を持った僕の右腕は、
僕の身体から離れていった…
<<グシャッッッ……!!>>
拳に食い込んだペコの顔はそのまま、
右手を失った身体ごと、
えげつない程吹き飛ばされた。
ケロ「あなたーーーーー!!!!」
魔女「………」
魔女の剣に付いたペコの血は、
地面へ滴り落ちていた。
((……プチンッ︎…))
……私の頭の何かが……
キレた…………。
私はいつの間にか、
魔女をぶん殴っていた。
魔女「ぐはあぁっ、、」
悪魔「いかん!その女を早く殺せー!」
ケロは近くにあった木の枝を魔女の足に突き刺した。
魔女「ギャァアアッ…!!」
ケロはまた木の枝を掴み、魔女にとどめを刺そうした、
悪魔「いいのか!?こいつがどうなっても!」
悪魔はペコを人質に取ったのだ。
ケロ「あなた!!」
悪魔「気絶してるが、まだ生きてる。殺されたくなかったら、その女から離れろ」
ケロ「……」
ケロはゆっくりと魔女から離れた。
悪魔「よし。そのままルビーの靴を脱いで、投げ捨てろ」
ケロは言う通りにそのままゆっくりと足を上げ、
爪先を地面に3度鳴らした。
トンッ、トンッ、トンッ
悪魔「貴様ー!」
悪魔は人質になったペコを殺そうしたが、
そこにペコはいなかった。
悪魔「!?奴はどこに……!?」
魔女「………あそこだ!」
魔女が指差した100m先には、ケロがペコを茂みのとこで寝かせている姿が見えた。
悪魔「これは一体…」
ケロは気絶したペコのもう片方の手を握り、優しく語りかけた。
ケロ「ここなら安全だからね。もう少し、待っていて。全てを終わらせてくるから…」
ケロは堂々たる姿で、悪魔と対峙した。
悪魔「おい、お前。あまりふざけるなよ」
悪魔はとてつもない速さで向かってきた!
ケロは覚悟を決めていた。
((…魔術では、恐らく勝てない……))
((……かといって、力もない……))
トンッ!トンッ!トンッ!
((………ならばっ……!!))
ケロは、
時を止めた。
正確には、超高速で動いた。
魔術で、
大木を地面から引っこ抜き、動けない悪魔に投げつけた。
時は動き出した。
悪魔「ぐはっ!!」
ケロ「これはー!ペコの分ーー!!」
トンッ!トンッ!トンッ!
時が止まる。
何百本もの木の枝を悪魔に投げつけた。
そして時は動き出す。
悪魔「ぅぎゃああああーーー!!」
ケロ「これは焼き殺された皆んなの分ー!!」
トンッ!トンッ!トンッ!
悪魔「まさか!まさかまさか!アレですか!アレなんですか〜?!」
時が止まる。
ケロ「そう、アレ……」
勿論、時は動き出す。
ケロ「ロードローラーよ」
悪魔「ぅヴヴああぁぁギャァアアアー!!」
ケロ「これはペロの分よ…」
【悪魔】 死亡
ケロ「残るは…」
魔女「やってみなさい!さぁ!やれるものならね!!」
トンッ、トンッ、トンッ、
時は止まった。
ケロは近くの木の枝握り締め、
魔女のそばへ、
そして、
勢いよく振り上げ、
振り下ろした。
が、
手に力が、
いや、手だけじゃない…
全身が、
溶けるように、、
痛い………!
そして時は動き出す。
ケロ「ぎゃぁああーー!!」
魔女「かかったわね」
ケロ「熱い、、痛い!!痛い!!」
魔女「硫酸よ」
そして、剣で魔女はケロの両足首を切断した。
ケロ「ぅぎゃああー!!ぎゃあぁーー!!!」
魔女「よし……これで、魔術は使えなくなった」
ケロ「ひぃぁあ"あ″ぁーー!ぎゃあぁー!!」
魔女「うるさいわね、私だって足の痛みを我慢してるんだから。
あなたが時を止めた事位、見てたら分かるのよ。
だから、あなたが私の所へ向かってくる導線上に硫酸を気化させて散りばめといたのよ」
ケロ「ひぃ…ひぃ……はぁ…はぁ……」
魔女「ここからどう展開する?」
ケロ「はぁ…はぁ………ひぃ……」
魔女「そうよね、何も出来ないわよね。更にここからあなたをどん底のどん底に突き落として……」
ドスン…ドスン…ドスン…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!
ゴゴゴゴゴゴゴ…………!!
ドドドド…… ドスン…ドスン…!!
ドドドドド………
ドスン…! ドドドドド…………
ドドドド…… ドドドドド……………
ドドドドド…………
ドスン…!! ドドドドド…… バサ…バサ…
バサ…! ドドドドド……………
ドドドド……… ドドドドドド…………
ドドドドド…………
バサ…!! ドドドドドドド…………
ゴゴゴゴゴゴゴ………
ズドン…!!ズドン…!!
ズドン………ズドン…ズドン……!!
ドスン…!!ドスン…!!
ドスン…ドスン…!!
凄まじい地鳴りが、
押し寄せてきていた。
その地鳴りはだんだんと大きく、
こちらに、近づいてきた。
魔女「やっときた」
ケロ「……はぁ…はぁ、い、いったい何が…」
魔女「魔界の連合軍よ」
なんと、西に住む魔界のありとあらゆる魔物達がこの地にやってきたのだ。
その数、
50,000
マスク・ド・クソサンタにやケルベロス、メドゥーサ、ガーゴイル、キングオブサマーサー、
スカイザー二世、ギョロ目パンマン、
ゴーレム、ゴルゴ十三、サメ夫くん、
リリパットアーミー、ヤマタノオロチなど中心に、
100以上の魔族が集結し、連合軍として現れた。
ケロ「…ハァ…ハァ………そんな………」
魔女「お疲れ様」
マスク・ド・クソサンタ
「許せ、遅くなった。どいつにマスクをバラまけば良い?」
魔女「何を言ってるの?この女を殺し、東のゲロゲロ王国とベコベコ王国を制圧し、我ら魔族の巨大な国家を造るのよ」
マスク・ド・クソサンタ
「相分かった」
ケロ「…おねがい、もう、やめて、、。。。」
魔女「ざまぁないわね」
マスク・ド・クソサンタ
「ものども!!よいか、よく聞け!!これは我ら魔族による侵略戦争だ!!」
魔族達「うおおおおおぉぉーーーー!!」
マスク・ド・クソサンタ
「全員、血祭りだ」
魔族達「うおおおおおぉぉーーーー!!」
ドドドドドドドド︎︎︎
ドドドドドドドド︎︎︎︎
ドドドドドドドド︎︎︎︎︎︎
ケロ「。ぉ。。ねが。。。ぃ。。もぅ。。。」
ケロの願いは無残にも地鳴りに掻き消された…
ドドドドドドドド︎︎︎
ドドドドドドドド︎︎︎︎
ドドドド︎︎︎︎ ドドドドドドドド︎︎︎︎︎︎
ドドドドドドドドドド︎︎︎︎
ドドドドド︎︎︎ ドドドドドドドド︎︎︎︎︎︎
ドドドドドドドドドド︎︎︎︎︎︎
ドドドドドドドドドド︎︎︎︎
ドドドドドド︎︎︎ ドドドドドド︎︎︎︎
魔女「??……まだ魔族達は集まってきてるの?」
ドドドド︎︎ ドドドドドドドド︎︎︎
ドドドドドドドド︎︎︎︎
ドドドド︎︎︎ ドドドドドドドド︎︎︎︎︎︎
ドドドドドド︎︎︎ ドドドドドド︎︎︎︎
ドドド︎︎︎ ドドドドドドドドドド︎︎︎
ドドドドドドドドドドドド︎︎︎
ドドドドドドドドドド︎︎︎︎︎︎
ドドドド︎︎︎︎ ドドドドドドド︎︎︎︎︎︎
ドドドドドドドドドドドドドド︎︎︎︎
ドドド︎︎︎ ドドドドド︎︎ ドドドド︎︎︎
ドドドドドドドド︎︎︎
ドドドドドドドド︎︎︎︎
ドドドド︎︎︎︎ ドドドドドドドド︎︎︎︎︎︎
ドドドド︎︎︎ ドドドドドドドド︎︎︎︎︎︎
ドドドドドド︎︎︎ ドドドドドド︎︎︎︎
ドドド︎︎︎ ドドドドドドドドドド︎︎︎
ドドドドドドドドドドドド︎︎︎
ドドドドドドドドドド︎︎︎︎︎︎
魔女「違う!!!この音は違う!!我らのではない!!!、、、、、!!!?
なんだ、、、何なのだ!!!我ら魔族を囲む!後ろの!!大軍はーー!!!」
奇跡が起きた。
北に住む天界の連合軍だった。
その数
50万
ケロ「ぁ。。ぁぁ。。。ぁぁ。。。。。。」
ケロから大粒の涙が…。
ゼウス「よく頑張りましたね」
優しくケロの頭に手を置いた。
ケロ「。。。ぁぁ。。。ぁ。。ぁぁ。。。。」
ケロは言葉に出来なかった。
ゼウス「あとは、我々に任せて下さい」
そしてゼウスは天界の連合軍に向かって一言、
ゼウス「敵を殲滅せよ」
天界軍
「うおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
「うおぉぉぉぉぉぉおおおーー!!!」
「うおぉぉぉぉぉぉおおおーー!!!」
「うおぉぉぉぉぉぉおおおーー!!!」
「うおぉぉぉぉぉぉおおおーー!!!」
「うおぉぉぉぉぉぉおおおーー!!!」
「うおぉぉぉぉぉぉおおおーー!!!」
「うおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
「うおぉぉぉぉぉぉおおおーー!!!」
「うおぉぉぉぉぉぉおおおーー!!!」
「うおぉぉぉぉぉぉおおおーー!!!」
「うおぉぉぉぉぉぉおおおーー!!!」
「うおぉぉぉぉぉぉおおおーー!!!」
「うおぉぉぉぉぉぉおおおーー!!!」
天界の連合軍は圧倒的に魔界軍を上回る兵数だった。
言うまでもなく、半日で魔界軍を武力で持ってねじ伏せた。
闘いは終結し、
ゼウスは皆の前で、拳を天高く突き上げた。
天界軍の完全勝利である。
天界軍「うおおおおおおおぉぉぉ!!!!」
ケロ「。。やった。。。。勝った。。。。。
。。勝ったのょ。。あなた。。。ペロ。。。」
ケロはペコ抱きしめながら、勝利の涙をした。
魔女「…何故…天界の者が…誰が……クソッ…」
ゼウス「…………」
ゼウスは倒れている魔女のそばへ行き、優しく語りかけた。
ゼウス「あなたですよ」
魔女「………えっ?」
ゼウス「あなた自身が我々に助けを求めてきた」
魔女「そ、そんなわけ、あるわけないだろ!」
ゼウスの言った事は本当だった。
あの時、
悪魔に魂を抜かれる前に、
魔女がペロの元へ伝書鳩を飛ばした日、
実はもう一羽、天界へ飛ばしていたのだ。
ゼウス「あなたはこうなる事を全て分かっていた。だから、我々はこの地へ来たんだ」
魔女「そ、そんな……」
ゼウス「あなたは本当は心の優しいお方なのです」
魔女「………殺せ」
ゼウス「…………」
魔女「……………私を殺せ。」
ゼウス「……あなたはお手紙にもそう書いておられました。それが私を救う唯一の方法だと」
魔女「なら話が早い…さぁ……」
ゼウス「……それで本当にあなたは救われるのですか?」
魔女「ああ………」
ゼウス「…………分かりました。」
魔女は静かに目を閉じた。
god bless you.amen.
神のご加護がありますように。アーメン。
おしまい
ケロは本を閉じた。
オズ「うわあぁー、もう終わりなのー?」
ケロ「ええ、そうよ。今日はこれでおしまい」
オズ「そっかあぁ!でもさぁ、ママのじでん?なんでしょー?ママの足あるじゃん」
ケロ「それはね、本に出てきた【ルビーの靴】の魔法で、ママの身体もパパの手も治すことが出来たの」
オズ「すっごーーい!まだ、そのクツはあるの?」
ケロ「ないわ、壊れちゃったの。きっと魔法を使い過ぎたのね」
オズ「そうなんだぁー。ママは何でこの本書いたの?」
ケロ「ママとパパはね、パパの弟のペロちゃんに、ペロちゃんが愛したあの方に感謝してるの。あの2人がいてくれたから、パパとママは幸せになれた。それにオズにも出会わせてくれた。だから、それをいつか見せてあげたいの。私達は幸せですよーって」
オズ「ふーん、でも遠くに行っちゃったんでしょ?」
ケロ「ええ、遠いところ」
オズ「会いたかったなぁ」
ケロ「パパと3人で会いに行く?」
オズ「会えるの?!」
ケロ「ええ」
オズ「やったー!」
ケロ「じゃあ、いい子にして今日は寝なさい」
オズ「はーい!でもその前におしっこー!」
ケロ「もう、オズったらー」
ケロ「1人で出来るの〜?オズ?」
ケロ「オズ〜?」
『オズー?』
『なに?あなた』
ペロ「なんだ、こんな所にいたのか」
オズ「ええ、ここが好きなの。あなたと初めて出会った場所だから」
ペロ「オズ」
オズ「はい、あなた」
ペロ「愛してます」
オズ「私も。あなたを愛してます」
ー完ー
次回予告
しんごにバトンを渡します。
以下の物語を選んで下さい。
@正義の見方
A1億円当たった男
BTHE・GAME
Cそれ以外の最高傑作
D違う企画
posted by 演劇集団ブレーメンパレード at 17:18| 東京 ☀|
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